vol.371 銀行取引のポイント
今年の冬は寒さがひとしおですね。北日本では、はや豪雪のニュースが届いています。
寒暖の差もあり、これから体調を崩しがちな日々が続きます。万全を期して、年末の繁忙期を乗り切りましょう。
さて、今回は「銀行取引のポイント」について、書かせていただきます。
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- 定期訪問をする
- これ、大事です。毎月とは言いませんが、3か月に1回くらいは銀行訪問しましょう。目的は業績報告です。1回15分で、事前に訪問日時を伝え、必ず時間内で切り上げます。時間延長は多忙な銀行員にとって迷惑なだけです。会うのは担当者でかまいません。訪問の事実は必ず支店長まで届きます。お金を借りるときだけ銀行訪問し、その後は何もなし、ではまずいですよね。借りたお金をきちんと経営に生かしていることを、定期的に報告することで評価が上がります。銀行員だって「人」ですので。
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- 嘘をつかない
- 嘘は絶対だめです。悪い話もしますが、必ず最後に良い話で締めくくります。人は最後の話が頭に残るからです。
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- 数字で話す
- 夢のような話をしてはいけません。社長の評価を下げるだけです。なるべく数字で話すようにすると、社長の評価が上がります。
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- 取引を一行に絞らない
- メインバンクがあっても、取引は3行程度あった方が良いです。融資を申し込むときも3行に依頼しますが、他行にも依頼していることを正直に言います。3行ともOKだったら、3行から3分の1ずつ借ります。各行の条件が違ったら、良い条件を出してきた銀行の内容を他行に示し、検討してもらいます。競合させているわけではありません。正直に融資案件の話を銀行さんに提示するのです。ある銀行には融資申し込みをし、他の銀行に話さないと不信感を持たれてしまいます。ちなみに銀行さんは競合には慣れています。
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- ネット専業銀行を有効に使う
- ネット専業銀行の使い勝手やコストは魅力的です。一般銀行と変わらず、安全性も高いと思います。訪問しないで済む、営業時間に縛られない、など利便性を考慮すれば使わない手はありません。融資を受けている一般銀行との使い分けを考えます。
2014年12月5日号(371号)
このページは、佐藤典哉税理士事務所・株式会社あけぼの会計様が発行されている『あけぼの・経営ニュース』をちくナビ!でも読めるようにしたものです。掲載上、一部元原稿とはレイアウト等に違いがあることをご了承ください。