vol.221 相続税の課税方式の変更
こんにちは。
毎日本当に暑いですね。夏場の体力消耗が重なれば、簡単に体調を崩しがちです。特に睡眠については、寝ている間に何回もエアコンのスイッチを入れたり切ったりすると、寝汗をかいた体を一気に冷やし、風邪や夏バテのモトになるそうです。原油高騰による電気代の節約も大事ですが、体調管理も意識し、就寝中の高めの温度設定でのエアコン使用も必要かもしれません。
さて、今回は次回の税制改正で予定されている「相続税の課税方式の変更」について書かせていただきます。
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今までの課税方法
現状では、亡くなった被相続人の遺産総額から基礎控除を引いた残額に税率をかけて相続税の総額を計算し、その相続税を、相続人の相続財産の取得割合で按分して各相続人の税額を計算しています。「遺産課税方式」と言われ、被相続人の財産総額に着目して税額を算出するので、仮に少ししか財産を相続しない相続人がいたとしても、その相続人に税額がかかる可能性もあったわけです。
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変更される予定の新しい課税方法
変更が予定されている課税方法は、被相続人の遺産総額ではなく、各相続人がどれだけの財産を取得したかによって(要は多ければ)課税する、というもので、「遺産取得課税方式」と言います。そのため現状の課税方式では、遺産総額が基礎控除に満たず課税されないケースでも、一人の相続人がたくさん相続すると、改正後は課税されることもあり得ます。相続対策も変わりますね。
2008年8月5日号(221号)
このページは、佐藤会計事務所(所長・税理士 佐藤 典哉)様が発行されている『佐藤会計・タックスニュース』をちくナビ!でも読めるようにしたものです。掲載上、一部元原稿とはレイアウト等に違いがあることをご了承ください。