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佐藤会計タックスニュース

vol.314 売上仕入れの資金サイト

 こんにちは。

 そろそろ梅雨入りでしょうか?だんだん蒸し暑くなってまいりました。つい最近まで寒さで凍えていたのに早いものです。

 日本には四季があるわけですが、筆者のような税理士業では、個人の確定申告で忙しい毎日を過ごし申告が終わったら「春」、3月決算法人の5月申告が終わったら「梅雨」、といった具合で、特に年の前半は季節をスキップして終わってしまう感じです。もう少し季節の移ろいを感じながら過ごしたいのですが、やむをえませんね。

 さて、今回は売上仕入れの資金サイトの話をさせていただきたいと思います。

佐藤会計タックスニュース

 ある会社が1000万円の商品を仕入れ、1500万円で売ったとします。しかし売上先は商取引上すぐには入金してくれず、一方仕入れ先はすぐにお金を払わなければならない場合、図のように仕入代金の支払の後、売上入金まで資金ショートのまま経営を続けなければならないことになります。しかも売上入金前に粗利益500万円に対して200万円(40%)の税金がかかると文字通り大幅な資金不足に陥ります。

 前号でも触れましたが、仮にこの売り上げが倍増し2倍になると、表面の利益は500万円×2=1000万円に増える一方、資金不足は2400万にもなってしまいます。

 実は、日々の経営ではこのような資金の流れが常に繰り返されています。しかもこの取引が連続して発生するものですから、一目では資金ショートが発生しているかどうかがわからなくなってしまうのです。

 資金が足りなくなる理由は必ずあります。常に利益と資金の関係を明らかにしておくことで未来の資金過不足を予測できれば、安心して経営できるようになります。

2012年6月5日号(314号)

 このページは、佐藤会計事務所(所長・税理士 佐藤 典哉)様が発行されている『佐藤会計・タックスニュース』をちくナビ!でも読めるようにしたものです。掲載上、一部元原稿とはレイアウト等に違いがあることをご了承ください。

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