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佐藤会計タックスニュース

vol.316 リースか、買い取りか

 こんにちは。

 毎日暑くなりましたね。まだ体が暑さに慣れていないせいか、なおさら暑苦しく感じます。仕事も大事ですが睡眠もしっかり取って、体調維持に心掛けましょう。

 さて、今回はリースと買い取りのどちらが良いかを考えてみます。

 リースを組んだ場合のメリット、デメリットとしては・・・・

  • 1) メリット
    1. 一時のまとまった資金流出がない → 毎月リース料として支払うわけですから、当然まとまった支払いはありません。
    2. リース料は全額経費扱いとなる → リース会計基準に則って処理しても経費は経費です。支払額と経費額が一致します。
    3. 節税効果 → リース期間は法定耐用年数よりも短いことから、短い期間での経費化が可能となります。ただし再リース契約期間に入ると支払額が9割程度減るので、利益が出やすくなります。
    4. 事務経費が少ない → 特にカーリースなどで多くの車両を使用する場合は、煩雑な事務手続きが減ります。
    5. 設備の老朽化を回避できます → リース期間が終わればまた新しい設備を入れ替えますので、定期的な設備入れ替えにつながります。
  • 2) デメリット
    1. 割高です → リース料金にはリース会社の経費や利益が含まれているため、総支払額では割高となります。
    2. 中途解約が出来ません → 中途解約は出来ませんし、仮に可能な場合でも残存リース料の一括支払いを要求されます。
  • 3) ポイントは・・・
    1. その設備を法定耐用年数よりもかなり長く使う場合には、一般的には買い取りが有利となります。特に新古品のような、ちょっとだけ他人が使った中古品は、価格が2~3割安く、かつ法定耐用年数が圧縮できる点で有利です。
    2. 機械や車両などのように金額の大きいものは、キャッシュフローでいえばリース契約がお勧めです。買い取りですと固定資産や借入金が大きくなってその結果総資産額が膨らみ、経営分析値が悪化します(資産総額が小さいと、分析値は良くなります)。また買い取りはいわゆる「資金が寝る」状態となりますので、運転資金が不足したり、一時的に利益が増えて無駄な納税につながりやすくなります。

2012年7月5日号(316号)

 文中、1. 2. 3. 4. 5. の部分の原文は、それぞれ○付きの数字です。

 このページは、佐藤会計事務所(所長・税理士 佐藤 典哉)様が発行されている『佐藤会計・タックスニュース』をちくナビ!でも読めるようにしたものです。掲載上、一部元原稿とはレイアウト等に違いがあることをご了承ください。

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