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佐藤会計タックスニュース

vol.254 2010年を発展の年とするために

 あけましておめでとうございます。

 本年もよろしくお願い申し上げます。

 昨年年頭のこのニュースのタイトルは、「2009年は勝負の年」でした。一昨年のリーマンショックに始まった世界同時不況の嵐の中で、我々中小企業経営者は受注の激減とさらなる景気後退への恐怖感を抱きながら、昨年のスタートを切りました。このニュースをご覧いただいている皆様も、2009年は厳しい1年を過ごされたことと存じます。

 しかし翻って今年は、明るい材料も見え始めているというのが筆者の実感です。株価も為替も反転の兆しが見られますし、JALの法的整理や御法度とされていた羽田のハブ化構想など、過去のしがらみを切り捨てた議論の出現は、既得権益でがんじがらめになって身動きが取れなかった日本経済に大きなインパクトを与えると思います。アメリカや中国経済の復調、インド経済の勃興など外需頼みの日本には望ましい兆候も出てまいりましたし、「変化」は我々中小企業にとっても大きなビジネスチャンスに成りえます。発言結果に責任を持たないマスコミは相変わらず「横へならえ」の悲観論一辺倒でしょうが、我々は自分自身の判断で経営のかじ取りにあたりましょう。本当の情報を慎重に判断し、行動計画をたて、迅速に経営に反映させましょう。

<変化の芽>

  1. コンクリートから人へ → どの分野の「人」を増やすのか、どんな「人」が必要か、介護難民と国家予算投入の関係はどうか、医療はどう変わるか
  2. 人口減少社会の継続 → 事業そのものはどう変化するか、(限定的)移民の可能性はあるか、国民はこれからどんな町のどんな住まいに住み、どういう風に亡くなっていくか、
  3. ガソリンから電気へ → 既存自動車産業は激変するか、太陽光の今後の可能性はどうか、電池の発展はどう産業構造を変えるか
  4. 労働者派遣法の改定と下請け企業の関係 → 派遣禁止に対し企業はどう動くか、下請けや業務請負のチャンスはないか、溢れた雇用の受け皿は何か
  5. 世界経済の復活 → 中国の次はインドの時代、原油消費の縮小で中近東はどう変わっていくか、アメリカは移民によりさらに発展するか
  6. クラウド化の進行 → 企業や個人のIT環境の変化はどんなビジネスチャンスをもたらすか、何が売れて何が生まれるのか、何が廃れるのか

 今年1年、恐れることなく変化の時代を生き抜きましょう。

2010年1月5日号(254号)

 このページは、佐藤会計事務所(所長・税理士 佐藤 典哉)様が発行されている『佐藤会計・タックスニュース』をちくナビ!でも読めるようにしたものです。掲載上、一部元原稿とはレイアウト等に違いがあることをご了承ください。

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