2018.06.27 深刻な広報広聴課
広報広聴課が深刻です。末期的と言っても過言ではありません。
市は先日「ちくダンス」なる動画を公開しましたが、動画を作成して、街のPRや人口減少の歯止めになるなどと思っているなら、大きな勘違いです。
来月から新宿アルタで放映するそうですが、効果はほとんど見込めないでしょう。
例えば、イベントのPRのためなら開催直前が基本です。
あけのひまわりフェスティバルや鮭の遡上のPRには早過ぎます。
また、アルタ前に来られた方に、筑西市に転居を促すためなら、大きな無理があります。
東京近郊に住んでいる方が、筑西市に転居するには、ほとんどの場合転職をしなければならず、ハードルがとても高くなります。
埼玉であれ、千葉であれ、茨城であれ、東京寄りの地域からなら東京に通えても、筑西市から東京に通うにはかなり無理があるでしょう。
人が住む場所を決める要素は、故郷であるか、職場に通えるか、学校に通えるか、配偶者と同居、親と同居 (未成年)、子と同居 (高齢者) のどれかがほとんどです。
人口減少に歯止めをかけたいのなら、転職しなくても筑西市に住める現在周辺市町村に住んでいる方をターゲットにアピールすべきです。
もし周辺市町村より子育てしやすい環境であることをアピールしたいなら、筑西市・A市・B市・C市のように分けた比較表を作成することをお勧めします。
話を戻して、そもそも、新宿アルタのスクリーンに映っているものを真剣に見ている方なんてどれほどいるのでしょう。
東京に住んでいたこともあり、新宿経由で通勤していた時期が長く、アルタ前なんか何百回行ったか分からないほどだから感じるんですが、ああいう場所の広告は、もっと単純で15秒とか30秒の広告でないと効果が出ないと思います。
ただでさえ、雑音だらけのところで、あの滑舌が悪く何言っているのか聞き取り難い「ちくダンス」の動画を流したって効果は見込めないと思います。
そして、ネット動画の効果についても、YouTUBE に開設された ちくせいムービーちゃんねる「ちくちゃん」の各動画の再生回数を見れば効果がないことが一目瞭然です。
35,000世帯に配布している市報や市ホームページのトップページで紹介しているのにこの再生回数では話になりません。
ちなみに再生回数が多ければ良いというものでもありません。以前ファミコンのゲームのようなPR動画を作成した自治体があり、テレビでも話題にもなったことから飛躍的再生回数を記録しましたが、結局狙った効果がなかったということがありました。
言うまでもなく、大切なのは、再生回数ではなく、目的の達成です。
きっと市長はネットのことなんて良く分かってなくて、職員のアイデアで作成したものだと想像しますが、「ただいまが、似合うまち」という各1分30秒計3話の動画だけで100万円以上、その後も何の反省もなく多額の税金を注ぎ込み続け動画を作成しています。
この1年くらいで公開された、「筑西市1分PR ひまわりフェスティバル&どすこいペア2017」、「Cheers!Chikuseiチアーズ!チクセイ」、「筑西市PR動画「ちくダンス」」という3本の動画なんて、遊び半分で作成しているようにしか見えず、税金の無駄遣いにしか見えません。
須藤市長や広報広聴課には、一度立ち止まって真剣に考えてもらいたいものです。